キノコ栽培で使った菌床をエサに企業とカブトムシ飼育 大木町

持続可能な循環型の社会を実現しようと、キノコ栽培が盛んな大木町は、カブトムシを育てる企業と連携協定を結び、キノコ栽培で使った菌床をエサとして再利用する取り組みを進めていくことになりました。
大木町と連携協定を結んだのは、農業で出る有機廃棄物などを使ってカブトムシを育て、販売する事業などを展開している秋田県の企業、「TOMUSHI」とその子会社です。
協定に基づいて、TOMUSHIと子会社は大木町のキノコ栽培で使われた菌床、「廃菌床」をカブトムシの幼虫のエサとして再利用し、今後3年以内に1万匹から2万匹の成虫の出荷を目指すということです。
また、幼虫を加工して、魚の養殖に使うエサを年間10トン以上、生産したいとしています。
協定の締結式のあと、広松栄治町長は「恒常的に出る廃菌床を資源化し、環境負荷の軽減による持続可能な社会を実現するため協定を結びました」と話していました。
また、TOMUSHIの石田陽佑代表取締役CEOは「大木町は西日本一のキノコの生産地ということで、その副産物の廃菌床を使って今後日本一、世界一のカブトムシの産地になるよう、この町を背負う気持ちで頑張っていく」と話していました。