福岡県の1月の有効求人倍率は1.15倍 4か月ぶりの増加

福岡県の1月の有効求人倍率は1.15倍と、前の月を0.01ポイント上回り、4か月ぶりの増加となりました。
福岡労働局によりますと、仕事を求める人1人に対し何人の求人があるかを示す福岡県の有効求人倍率は、1.15倍で、前の月を0.01ポイント上回り、4か月ぶりの増加となりました。
これは、都市部でオフィスビルやマンションの建設が好調な建設業やインバウンドなどを背景に新規出店する宿泊業や飲食業で求人数が伸びたためです。
一方、製造業は景気が減速傾向にある中国向けの自動車輸出が減っていることなどから、求人数は去年の同じ月と比べ3%ほど減少したということです。
福岡労働局の小野寺徳子局長は記者会見で、雇用情勢は改善傾向が続いているとした上で「賃金の増加がなければ企業も人手を確保できない。賃金を上げるには取引先への適正な価格転嫁が欠かせず、中小企業を中心に取り引きの適正化に向けた支援などを行っていく」と述べました。