久留米 視覚に障害ある人と防災について学ぶイベント

視覚に障害のある人とない人が一緒に防災について学ぶイベントが3日、久留米市で開かれました。
このイベントは、視覚に障害のある人の支援活動を行う団体が、交流しながら災害への備えを考えてもらおうと企画し、およそ50人が参加しました。
3日は、防災グッズをプラスチックボトルやポーチにあらかじめ詰めておき、災害が起きた時にすぐに持ち出せるようにした「防災ボトル」を作りました。
参加者たちはグループに分かれ、避難の時に自分には何が必要なのかなどを話し合いながら、マスクや携帯用のトイレを中に詰めて「防災ボトル」を作っていました。
参加した視覚障害者の女性は「いつ何があってもおかしくないように備えることは大事だなと思いました。能登半島地震でひと事でないと思いました」と話していました。
イベントを主催した団体「心眼ハートあいず」の長谷部寿子さんはふだんから障害者がある人とない人がつながっていることが災害時にも役立つとしたうえで「1人ではできなくてもみんなで関わることで命も救えるのではないかと考えています。参加者はコミュニケーションもとれていたし、新たな気づきもあったのでよかったです」と話していました。