迎撃ミサイルPAC3 海の中道海浜公園で展開訓練 福岡市

航空自衛隊の迎撃ミサイル、PAC3の展開訓練が福岡市の海の中道海浜公園で行われました。
PAC3の展開訓練が自衛隊や在日アメリカ軍の施設以外で行われるのは、九州地方では初めてです。
訓練が行われたのは、福岡市の海の中道海浜公園の駐車場となっている国有地です。
午前9時半ごろからミサイルの発射機やレーダーなどを積んだ車両あわせて6台が展開し、隊員がケーブルを接続するなどして20分ほどで迎撃準備を完了していました。
PAC3は、相手の弾道ミサイルをイージス艦で迎撃できなかったときに地上付近で撃ち落とすための装備ですが、迎撃できる範囲が半径数十キロに限られるため、防衛省は状況によって基地の外に展開する必要があるとして、各地で訓練を行っています。
航空自衛隊によりますと、自衛隊や在日アメリカ軍の施設以外で展開訓練が行われるのは今回が8回目で、九州地方ではこれが初めてです。
訓練を行った久留米市の部隊、西部高射群第8高射隊の渡辺陽平隊長は、「相手側のミサイルに対して最も効果的に防護できるようにするためにはあらゆる場所に機動展開できるよう平素から訓練を行わなければならない。こうした訓練の一端を見ていただくことによって、国民の安心安全に寄与できるのではないかと考えている」と話していました。