韓国からのフェリーで金塊30キロを密輸か男女9人検挙 海保

去年12月、韓国からフェリーを使っておよそ2億9000万円相当の金塊およそ30キロを密輸入したとして、海上保安本部が日本人と韓国人の男女あわせて9人を検挙しました。
第7管区海上保安本部によりますと、日本人と韓国人の男女9人について去年12月、共謀して韓国のプサンから金塊30個を持って山口県下関行きのフェリーに乗り、魚を積んだ運搬車に隠して密輸入したとして2月にかけそれぞれ関税法違反の疑いで逮捕したということです。
押収された金塊はあわせておよそ30キロに上り、鑑定価格はおよそ2億9000万円だということです。
9人のうち、韓国籍のイ・ソクチョル被告(58)ら5人はすでに起訴され、このうち3人は起訴された内容を認めているということです。
一方、大阪市の会社役員、石原義明容疑者(41)ら4人についてはほかの密輸事件にも関与した疑いがあるとして再逮捕し、捜査を続けているということです。
門司税関によりますと管轄する九州5県と山口県では、新型コロナの感染拡大で人の往来が減ったおととしまでの2年間は金の密輸に関する摘発はありませんでしたが、去年は今回の事件を含め25件が摘発されているということで、海上保安本部と連携して取締りを強化していくとしています。