避難のウクライナ人女性が栽培したいちごなど販売 福岡県庁

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻からまもなく2年となる中、県内で避難生活を続けるウクライナ人の女性がみずから手がけた特産のいちごや手作り雑貨を販売する催しが県庁で開かれました。
販売したのは、おととしウクライナから田川市に避難してきたエカテリーナ・チャプリンシカさん(32)です。
19日、県庁のロビーに設けられた販売ブースにはエカテリーナさんがみずから栽培した県特産のいちご「あまおう」のほか、ウクライナの国旗と同じ青色と黄色でバラをデザインした髪留めなどの手作り雑貨が並べられました。
エカテリーナさんはウクライナの民族衣装に身を包みロビーを通る人に試食のいちごを手渡すなどして購入を呼びかけていました。
いちごを購入した人は「とても甘くておいしい。購入することで少しでもウクライナの力になりたい」と話していました。
エカテリーナさんは「ウクライナに残してきた家族や友人のことがとても心配です。ウクライナ人は頑張るので、これからも支援をお願いします」と話していました。
県によりますと県内にはことし1月4日時点で109人がウクライナから避難していて、県では引き続き県営住宅の提供や生活のサポートなどの支援を行っていくことにしています。