筑後川流域 小雨でダムなど貯水率低下 17日から取水制限

筑後川の流域では雨が少ない状態が続き、ダムなどの貯水率が低下していることから、国や福岡県などでつくる渇水調整連絡会は17日から取水制限を行うことを決めました。
給水制限は行われず、一般家庭への影響はないということですが、連絡会では節水への協力を呼びかけています。
九州地方整備局によりますと、筑後川の流域では去年9月からことし1月までの降水量が平年の43%にとどまり、筑後川水系のダムや筑後大堰など主要な6つの施設の貯水率は16日時点で32.6%となっています。
このため、国土交通省や福岡県などで作る「筑後川水系渇水調整連絡会」は16日会議を開き、17日から福岡県と佐賀県のあわせて3つの水道企業団が、3パーセントから10パーセントの取水制限を行うことを決めました。
連絡会が数値目標を定めて取水制限を行うのは、平成14年以来、22年ぶりです。
当面、筑紫野市にある緊急用のため池から取水するなどして調整し、給水制限は行わないため、一般家庭への影響はないということですが、今後、さらなる取水制限を行う可能性もあるとして、節水への協力を呼びかけています。