かびでことし占う粥占「農作物は良い」みやま市江浦八幡神社

かゆに生えたかびの色や大きさなどから、1年間の天候や農作物の出来を占う「粥占」がみやま市の神社で行われ、ことしの農作物の出来は例年よりよいという結果が出ました。
「粥占御試祭」はみやま市の江浦八幡神社でおよそ460年前から続く伝統行事で、江戸時代には占いの結果が柳川藩の政策に反映されていたと伝えられています。
15日は、地域住民およそ20人が集まり、神事が行われた後、1月15日から1か月間、神殿に安置されていたおかゆが入った木箱の封が開けられました。
銅鍋に入ったおかゆには、赤や緑、白のかびが生え、永井正文・宮司がかびの色や大きさのほか、おかゆに入ったひびなどを観察していました。
占いの結果、ことしは台風や大雨などの災害は少なく、米や麦などの農作物は例年よりよいという結果が出ました。
占いの結果を聞いた地元の男性は、「山を持っているので、タケノコがたくさん採れてほしいです」と話していました。
別の男性は、「伝統を継続して、次の子どもたちにも教えていきたいと思います」と話していました。