肥薩線の復旧めざす県の方針案にJRが慎重な考え伝える方針

4年前の豪雨で被災し、いまも不通が続くJR肥薩線の一部区間について、熊本県と国土交通省、それにJR九州が将来のあり方を検討する会議が13日開かれます。
前回の会議で、県は2033年度ごろに鉄道としての復旧を目指すなどとする方針案を示しましたが、JRは「持続可能性に疑問が残る」と、慎重な考えを伝える方針です。
令和2年7月豪雨で大きな被害を受けたJR肥薩線は、熊本県の八代駅と鹿児島県の吉松駅の間でいまも不通が続いています。
熊本県と国土交通省、それにJR九州は、2022年から復旧方法や将来のあり方を検討していて、前回・去年12月の会議で、県は不通区間のうちの八代・人吉間を対象に観光産業の成長を図り、2033年度ごろに鉄道としての復旧を目指すなどとする方針案を示しました。
会議は13日、熊本市で6回目が開かれますが、この中でJR九州が「持続可能性に疑問が残る」として、慎重な考えを伝える方針であることが関係者への取材で分かりました。
鉄道としての復旧を全面的に否定するものではないとしながらも、2040年度に依然、3億円余りの赤字が推計されていることなど、採算面の課題を指摘するものとみられます。
県の方針案は国土交通省も評価する考えを示していますが、肥薩線のあり方を巡って3者で一定の結論を得るまでにはなお時間がかかる見通しです。