「AI市長秘書官」市長のあいさつ文作成 北九州市が実証実験

生成AIの積極的な導入を進めている北九州市は、きょう、実証実験の一環として市長のあいさつ文を作成する「AI市長秘書官」のデモンストレーションを行いました。
「AI市長秘書官」は、武内市長が行事などであいさつする際の文章を生成AIを使って作成しようという試みです。
生成AIには市長のこれまでの記者会見での発言内容や言い回し、それに市の政策などを学習させています。
9日は、市役所で文章を作成させる生成AIの精度などを確認するため、デモンストレーションを行いました。
担当者が生成AIに2月18日に開催される北九州マラソンをテーマにワードを打ち込むと、1分ほどであいさつ文が作成されました。
作成された文章について武内市長は「完成度が高い。職員の皆様もスピーディーにあいさつ文の原案を作れますね」と話していました。
市によりますと、市長のあいさつ文については職員が数時間かけて原案を作成しているということで今後、生成AIの精度を高めて実用化すれば、業務の効率化が大きく進むとしています。
北九州市デジタル市役所推進室の田中宏輝係長は「今の完成度は7割ほどで、これからもバージョンアップしていき、職員の浮いた時間は政策立案や市民サービスの向上につなげていきたい」と話していました。