インフルエンザ前週比1.6倍に急増 学校内感染目立つ対策を

福岡県は直近1週間に確認された感染症の感染者数を発表し、インフルエンザと咽頭結膜熱、それに「溶連菌感染症」の一種のあわせて3つの感染症が引き続き、警報レベルとなっています。
特にインフルエンザの感染者数は前の週から1.6倍に急増して全国平均を大幅に上回っていて、県は手洗いや適切なマスクの着用などを呼びかけています。
福岡県は新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症の発生動向について、1月29日から2月4日までの1週間に定点把握された感染者数を発表しました。
このうち、インフルエンザの感染者数は1万1358人で前の週より4449人増えました。
1医療機関あたりの平均は57.36人で、前の週の1.64倍に急増し、全国平均を大幅に上回っています。
学校では学級閉鎖や学年閉鎖が相次いでいて、県は11週連続で「インフルエンザ警報」を出し、警戒を呼びかけています。
また、子どもを中心に高熱や結膜炎などの症状が出る咽頭結膜熱の感染者数は1医療機関あたりの平均が1.06人で、県は22週連続で警報を出して警戒を呼びかけています。
さらに、主に子どもが感染し発熱やのどの痛みなどの症状が出る「溶連菌感染症」の一種、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は1医療機関あたりの平均が9.07人で、県は3週連続で警報を出して警戒を呼びかけています。
一方、新型コロナの感染者数は2765人で、前の週より495人増えています。
感染者数の増加は11週連続です。
1医療機関あたりの平均は13.96人と前の週の1.22倍となっています。
福岡県は「インフルエンザによる学級閉鎖が増えるなど学校内での感染拡大が目立つ。手洗いや適切なマスクの着用、人との距離の確保など感染対策を徹底して欲しい」呼びかけています。