全日空も福岡空港に時間内に着陸できない時は北九州空港を利用

福岡空港で旅客機が時間内に着陸できないとして出発地に引き返すケースが相次いだことを受けて、全日空は羽田発の便で時間内に間に合わないと判断した場合、24時間利用可能な北九州空港への臨時便を運航できるよう態勢を見直しました。
福岡空港では騒音対策として、悪天候など緊急の場合を除いて離着陸の時間が午前7時から午後10時までに限定されていて、航空会社側の事情による時間外の離着陸は認められていません。
福岡空港では去年、定刻から遅れて出発した旅客機が午後10時に間に合わず、出発地に引き返すケースが相次ぎました。
これを受けて全日空は、羽田発の便で出発前に到着が時間内に間に合わないと判断した場合、24時間利用可能な北九州空港への臨時便の運航できるよう態勢を見直したということです。
全日空は北九州空港を発着する定期便を就航していないため、乗客の対応や機体の整備を行う態勢が確保できる場合に限って臨時便を運航するとしています。
一方、日本航空は出発前や上空で到着が時間内に間に合わないと判断した場合、羽田発の便について、去年4月から北九州空港に行き先を変更する対応を始めています。
さらに去年12月からは羽田発に限らず福岡空港に時間内に到着できないおそれがある場合には北九州空港に着陸できるよう態勢を強化しているということです。