福岡市で「2024年問題」を考えるシンポジウム開催

ドライバーや医師、それに建設業で働く人たちの時間外労働の規制が強化される「2024年問題」について考えるシンポジウムが福岡市で開かれ、それぞれの業界の代表が、必要不可欠な業種だとして社会全体で問題を解決していく必要性を訴えました。
このシンポジウムは、ことし4月から▼トラック、バス、タクシーなどのドライバー、▼医師、▼建設業の人たちの時間外労働の規制が強化される「2024年問題」について考えてもらおうと福岡県労連などが呼びかけて開きました。
シンポジウムにはオンラインを含めておよそ70人が参加し、はじめにそれぞれの業界の代表が現状を報告し、働き方改革が進んでも、待遇の改善や長時間労働の是正、それに人手不足といった課題の解決が十分に進んでないことを報告しました。
このあと、パネルディスカッションが行われこのまま進めると、▼建設業界では橋や道路のメンテナンスができなくなったり、▼救急や夜間の医療などが縮小されたりするなどの影響が出かねないとして必要不可欠な業種としてとらえ社会全体で問題を解決していく必要性を訴えました。
トラックドライバーの50代の男性は、「トラックドライバーは残業で稼ぐ世界なので、賃金への影響はかなり出ると思います。上限規制の強化で給料が下がらないように交渉を続けていきたい」と話していました。