九州新幹線の博多〜熊本で需要に応じ運賃変更の実証実験開始へ

九州新幹線の博多・熊本間で、需要に応じて値段が変わる「ダイナミックプライシング」の実証実験がインターネット限定の割引切符を対象にことし3月の乗車分から始まることになりました。
およそ4か月の期間中、上下に最大400円変動する仕組みで、JR九州は混雑の緩和に向けて効果を確かめたいとしています。
これは、JR九州の古宮洋二社長が25日の記者会見で発表しました。
それによりますと、九州新幹線のうち、最も利用客が多い博多・熊本間で、需要に応じて値段が上がったり下がったりする「ダイナミックプライシング」の実証実験を始めるとしています。
対象となるのは、インターネット限定の割引切符の「九州ネット早特7」で、期間は、ことし3月1日から6月末までの乗車分です。
乗車の1か月前から予約できるため、発売期間で見ますと、2月1日から始まることになります。
博多・熊本間の「九州ネット早特7」の片道の料金は、いまは大人が3800円、小学生以下の子どもが1900円ですが、期間中は日にちや時間帯に応じて大人が3400円から4200円に、子どもが1700円から2100円に変わります。
会社としては、混雑の緩和に向けて効果を確かめたい考えで、古宮社長は「時間帯によって乗車率に差があるため、価格変動で平準化を図れれば、お客様が利用しやすい状況になるのではないか」と述べました。