久留米にも工場があるダイハツ九州 生産再開は2月中旬以降に

ダイハツ工業による国の認証取得の不正問題で、工場の稼働が停止している大分県中津市の子会社「ダイハツ九州」の生産の再開時期が少なくとも2月中旬以降にずれこむことになりました。
大阪・池田市に本社があるダイハツ工業は国の認証取得の不正問題を受けて「ダイハツ九州」を含む国内の4つの自動車工場の稼働を去年12月下旬から停止しています。
ダイハツ工業は23日夜に開いた取引先への説明会で一部の商用車を除く22車種について、少なくとも2月16日まで生産を再開しない方針を明らかにしました。
この中には大分県中津市にある「ダイハツ九州」で生産している軽自動車「ムーヴ」や「タフト」など6車種も含まれていて、その後の再開のめどはたっていないということです。
「ダイハツ九州」には国内の主力工場で中津市にある大分工場と、エンジンなどを生産する福岡県久留米市の工場があり、あわせておよそ4500人が働いています。
「ダイハツ九州」では従業員に別の業務にあたってもらっているほか、1月から夜間の時間帯の勤務を取りやめ、対象の従業員には休業手当を支給しているということです。
また、民間の調査会社帝国データバンクによりますと「ダイハツ九州」との取り引きが1パーセント以上を占める企業は九州全体で170社あるということです。
「ダイハツ九州」にはこうした取引先から補償に関する不安の声が寄せられているということで、会社では、「親会社のダイハツ工業と連携し、それぞれの事情にあわせて丁寧に対応していきたい」としています。