福岡空港で保安検査の混雑緩和へ 「スマートレーン」運用開始

保安検査待ちの長い行列の解消に向けて福岡空港で「スマートレーン」と呼ばれる検査設備が導入されました。
パソコンや飲み物を荷物から出さずにすむことから、待ち時間が短縮され混雑の緩和につながるとしています。
福岡空港ではコロナ禍で落ち込んだ旅客数が大きく回復する一方、保安検査場でできる検査待ちの長い行列が課題となっています。
この混雑緩和に向け空港の保安検査場ではきょうから、「スマートレーン」と呼ばれる新たな設備が導入されました。
▽検査機には医療現場などでも使われる「CT」の技術が用いられ、パソコンや液体が入ったペットボトルなどを手荷物から取り出さずにすみます。
また、▽複数の客が同時にレーンに向かい、準備ができた人から順に検査を受けられるため1時間あたりの検査人数がおよそ1.5倍に増えるということです。
新年度にかけて国内線の保安検査場のレーンのうちおよそ8割にあたる12台をスマートレーンにする計画で、順次、設備の入れ替えを進めます。
出張で東京に向かう柳川市の男性は、「手荷物を取り出さなくていいので助かりました。早く来なくていいのでよかったと思います」と話していました。
運営する福岡国際空港の白濱映さんは、「2、3時間前から空港に来ていただく必要がなくなり、繁忙期の年末年始などもふだんと同じように利用できるようになると思います」と話していました。