アスリートや生徒への盗撮行為は「性暴力」県議会が条例改正案

福岡県議会は県の性暴力根絶条例の改正に向けてスポーツ施設や学校などで性的な意図で同意をえずにアスリートや生徒の姿や体の一部を撮影する行為を「性暴力」と定める素案をまとめました。
未然に防ぐため、県や施設などの管理者が被害防止に向けた措置を講じるよう求めています。
盗撮行為をめぐっては去年、わいせつな画像を撮影したり第三者に提供したりする行為を「撮影罪」として処罰する法律が施行されていますが性的な目的でアスリートを盗撮した画像がSNSで拡散されるなど依然として深刻な問題となっています。
こうした状況を踏まえ、福岡県議会は、性犯罪から県民を守るための県性暴力根絶条例の改正に向けて素案をまとめました。
それによりますと、スポーツ施設や学校、それに公共交通機関などで性的な意図で同意をえずにアスリートや生徒の姿や体の一部を撮影する行為は着衣の有無や撮影者の認識にかかわらず「性暴力」と定めています。
罰則は設けていないものの、性被害を未然に防ぐため、県や施設などの管理者が広報や啓発活動など被害防止に向けた措置を講じるよう求めています。
この素案は、24日まで県民から広く意見を募るパブリックコメントを行っていて県議会は2月の定例議会で条例の改正案の可決・成立を目指すことにしています。