九州沖縄の人口推計 2050年には1152万人余 2割減に

九州・沖縄の人口は2050年には8県すべてで減少しあわせて1152万人余りになるという推計を国の研究所がまとめました。
およそ2割減ることになり各県で高齢化が一段と進む見通しです。
「国立社会保障・人口問題研究所」は5年ごとに将来の人口推計をまとめていて、4年前、2020年の国勢調査の結果をもとに都道府県ごとの推計をまとめました。
それによりますと、九州・沖縄では、2020年に8県であわせて1424万6000人だった人口が2050年までの30年間で19.1%減少し、1152万4000人になると推計されています。
8県すべてで人口が減少する見通しです。
県別に見ると、減少率が最も大きいのは▼長崎県で33.8%、次いで、▼鹿児島県で26.3%、▼宮崎県で25.5%などとなっています。
一方、減少率が最も小さいのは沖縄県の5.2%で、唯一人口が増加する東京都を除く46道府県の中でも最も小さくなっています。
また九州・沖縄の65歳以上の人口の割合は、2020年に8県で29.7%だった割合が、2050年までの30年間で7.9ポイント上昇し、37.6%に高まると推計されています。
県別に見ると、65歳以上の割合が最も大きいのは▼長崎県が43.4%で、次いで▼鹿児島県が41.2%、▼宮崎県が40.8%などとなっていて、各県で高齢化が一段と進む見通しです。