嘉麻市で1年の健康など願う「鬼火炊き」

竹や杉の木でくんだやぐらに火をつけて、ことし1年の健康や五穀豊じょうなどを願う伝統行事の「鬼火炊き」が嘉麻市で行われました。
「鬼火炊き」は、嘉麻市熊ヶ畑地区の田んぼで行われました。
正月7日の伝統行事で、7日はたつ年生まれの人や地元の子どもたちなど10人余りが、たいまつを持って高さおよそ10メートルのやぐらを囲み、カウントダウンにあわせて一斉に点火しました。
すると、やぐらはパチパチとささがはじける音を立てて燃え上がり、たちまち炎に包まれました。
集まった人たちは立ち上る炎を見ながら、1年の健康や五穀豊じょうなどを願っていました。
集まった子どもたちは、「ことし1年事故などがないことを願いました」とか、「逆立ちが5秒以上できますようにとお願いしました」と話していました。
会場では4年ぶりに七草がゆやぜんざいがふるまわれ、集まった人たちは冷えた体を温めていました。
去年、東京から地元に戻ってきたという女性は「やぐらの組み立てから参加しました。この行事がずっと続いていることに、ありがたいなという気持ちになりました」と話していました。