JR九州 古宮社長インタ「地方鉄道は経営上の大きな課題」

JR九州の古宮洋二社長は報道各社のインタビューで、利用客の落ち込みが続く地方鉄道について「経営上の大きな課題だ」と述べた上で、沿線の自治体と公共交通のあり方を巡って対話を深めたいという考えを示しました。
この中で、JR九州の古宮社長は、記者団から利用客の落ち込みが続く地方鉄道の今後を問われたのに対し、「経営上の大きな課題だと思っている。JRになってからこの35年の間に利用客が8割減などになっていて、『大量高速輸送機関』という鉄道の使命を本当に果たせるのか」と述べ、強い危機感を示しました。
九州の地方鉄道のうち、鹿児島県の指宿枕崎線の一部区間について、会社は、県や沿線の自治体と事務レベルでの話し合いを行うことにしています。
これに関連して古宮社長は、「いろいろなローカル線の課題を抱えているし、いろんなエリアといつも話をしているので、さきざきをどうするか、次のステップをどうするかを今後、話していきたい」と述べ指宿枕崎線以外でも、沿線の自治体と公共交通のあり方を巡って対話を深めたいという考えを示しました。
一方、整備方針が決まっていない九州新幹線西九州ルートについては、「新幹線は在来線の併設駅のほうがお客様が確実に伸びている。バスセンターもあるため、佐賀の方、佐賀に来られる方が一番利用しやすいのは佐賀駅が新幹線の駅になることではないか」と述べました。