福岡市民病院で重油約700リットル漏れる”影響出ていない”

ことし10月、福岡市の福岡市民病院で非常用発電機に使う重油およそ700リットルが土壌や地下水に漏れていることがわかりました。
現在、新たな流出は確認されておらず、地下水の水質や周辺の住民への生活に影響は出ていないということです。
福岡市博多区の福岡市民病院によりますと、ことし1月、非常用発電機を点検した際に、重油の消費量が通常よりも多く、配管の異常が見つかったことから10月に土を掘るボーリング調査を行った結果、重油およそ700リットルが土壌や地下水に漏れていることが確認されました。
詳しく調べた結果、漏れ出た範囲は半径およそ7メートルにわたり一部は隣の住民の敷地にも及んでいたということです。
重油を地下のタンクから屋上にある発電機に運ぶ配管の一部が老朽化したことが原因とみられるということです。
現在、新たな重油の流出は確認されていないほか、地下水の水質にも影響はなく、周辺の住民から異臭などの通報は受けていないということです。
市民病院は土を入れ替えたり地下水をろ過したりするなどの浄化作業を12月から始めていて、今後、配管を新たに地上に設置し定期的に点検を実施するとしています。