ソフトバンク 西武からFAの山川穂高選手の獲得を発表

ソフトバンク 西武からFAの山川穂高選手の獲得を発表

プロ野球・ソフトバンクはFA=フリーエージェントの権利を行使した西武の山川穂高選手を獲得したと発表しました。
山川選手はプロ10年目の32歳でこれまでにホームラン王を3回、打点王を1回獲得している右の強打者です。
山川選手は知人の女性に性的暴行をした疑いがあるとしてことし5月に書類送検され、その後嫌疑不十分で不起訴となりましたが、西武から9月、「猛省を促す」として無期限の公式試合出場停止の処分を受け、今シーズンは17試合の出場でホームランゼロに終わりました。
山川選手は19日、福岡市のPayPayドームで入団会見を行い、冒頭、「ファンや関係者に多大なる迷惑をかけた。申し訳ありません」と改めて謝罪しました。
ソフトバンクへの移籍を決めた理由について山川選手は、「『絶対に優勝したい、一緒に頑張りたい』と言ってもらえたのが心に強く刺さった」と説明しました。
その上で、「厳しい声があがるのは当然で野球で結果を出して許して下さいとは思っていない。マイナスからのスタートなので欲を出さずに目の前のことを一歩一歩やっていく」と決意を新たにしました。
背番号は自身の希望を受けて「25」に決まり、山川選手は、「『25』といえば、国内も海外も長距離バッターのイメージ。僕もしっかり長距離砲として活躍したいという気持ちを込めた」と話していました。
ソフトバンクの王貞治球団会長は、「本人が反省し野球に対して真摯に向き合おうとしている中で、今回のようなチャンスがあることはいいことだと思っている。これから世間やファンの皆さんに認めてもらえるかどうかは彼の頑張り次第ですし、彼の野球に対するひたむきな姿勢やプレーがほかの選手の刺激となることを期待している」と球団を通じてコメントしました。
ソフトバンクの小久保裕紀監督は、「山川選手の加入により戦力アップとなることを期待しています。ホークスの一員となった以上、野球に全力で打ち込める環境を整えるのが監督の仕事だと考えています」などと球団を通じてコメントしました。