旦過市場火災で全焼 映画館「小倉昭和館」が本格営業再開

去年8月、北九州市の旦過市場の火災で全焼した老舗映画館「小倉昭和館」が19日から本格的に営業を再開しました。
昭和14年に創業した「小倉昭和館」は、去年8月に旦過市場で起きた大規模火災で全焼したあと元の場所で再建され、今月8日のプレオープンなどを経てきょうから本格的に営業を再開しました。
午前9時半すぎに開館すると館主の樋口智巳さんが、入り口で営業再開を心待ちにしていたファンたちを迎えました。
ファンの中には70年以上前に小倉昭和館の前で撮影したという写真を持参する人もいて、樋口さんはチケットを購入した客に記念の和菓子を渡して感謝の言葉を伝えていました。
樋口さんは、映画の上映前に挨拶に立ち、「火災から1年半もたっていないのにすばらしい劇場ができました。皆様と一緒にこの映画館を守っていきたいと思います」と述べました。
小倉北区の60代の女性は「大変だったと思いますが、よくここまで頑張ってくれたと思います。小倉昭和館のファンはとても多いと思うのでこれからも頑張ってほしいです」と話していました。
19日は洋画の名作「ニュー・シネマ・パラダイス」など映画2本が上映されました。