中学校で講師が生徒の顔殴る体罰 篠栗町教育委員会が処分方針

篠栗町の町立中学校で、男性講師が生徒の顔を複数回殴る体罰を行っていたことが分かりました。
町の教育委員会は今後、処分する方針です。
これは7日、町の教育委員会が会見で明らかにしたものです。
それによりますと、5日、町立の篠栗中学校で自習の監督を担当していた47歳の男性講師が騒いでいた生徒たちに「黙るか殴られるか選びなさい」と迫ったということです。
この発言に対し、男子生徒の1人が抗議したところ、講師は生徒のあご付近を右の拳で3回殴ったということです。
教育委員会によりますと生徒は殴られた部分が赤くなったため医療機関を受診しましたがけがなどはありませんでした。
生徒の保護者は警察に被害届を提出したということです。
学校の聞き取りに対し、講師が「いましめとして軽く殴った」と認めたため、学校は6日から講師に自宅待機を命じています。
この講師はことし4月にも子どもを傷つけるような発言を行ったとして校長が指導していたということです。
町の教育委員会は今後、県の教育委員会と協議した上でこの講師を処分する方針です。
篠栗町教育委員会の今長谷寛教育長は「生徒や保護者に大変悲しい思いをさせてしまい、申し訳なく思っております。教職員への指導と研修を行い、学校運営の改善を指示していきます」と謝罪しました。