久留米市の施設で水銀 上下水道部が管理「水道水に影響なし」

久留米市の上下水道部が管理し、来年度以降に解体を予定している施設で、水銀の粒が見つかり、土壌の調査が行われることになりました。
市は、水道水への影響は一切ないとしています。
発表によりますと、ことし9月、久留米市の上下水道部が管理し、かつて水道管を流れる水の量を測る「流量計」が置いてあった施設で、数ミリの大きさの水銀が合わせて数十粒見つかりました。
施設は1985年に廃止され、来年度以降に解体されることになっていて、これを前に職員が建物内に入ったところ、床のコンクリートにある穴の中で水銀の粒を確認したということです。
施設を廃止した当時、2台の流量計を撤去した際に、使われていた水銀が何らかの原因で漏れ出したと見られています。
市は、見つかった水銀は、水俣病の原因になった「メチル水銀」ではなく、「金属水銀」と考えられ、水道水への影響も一切ないとしています。
その一方で、土壌汚染の可能性もあることから、今後、施設の内外でボーリング調査を行うことにしています。
久留米市は、「市民に不安を与え、申し訳なく思っています。ボーリング調査の結果は来年2月以降に公表する予定です」と話しています。