福岡地検 行橋市長を不起訴に 市議会が6月に刑事告発

行橋市役所の職員採用試験をめぐる調査特別委員会で、虚偽の答弁を行ったなどとして、市議会が刑事告発した工藤政宏市長について、福岡地方検察庁は「起訴するに足る証拠がない」として不起訴にしました。
行橋市の工藤政宏市長は、前の市長時代に行われた職員採用試験に関する内部資料を正規の手続きをへずに警察に提供した疑いがあるとして市議会の調査特別委員会いわゆる「百条委員会」にかけられ、この中で虚偽の答弁を行ったほか、正当な理由なく資料の提出を拒んだとして、ことし6月、市議会から地方自治法違反の疑いで刑事告発されました。
福岡地方検察庁が告発状を受理して捜査した結果、11月30日付けで工藤市長を不起訴にしました。
理由については「起訴するに足る証拠がない」としています。
工藤市長は「正しい判断が下されたと思っています。今後も市民の皆さまを第一に考え、市政運営に全力で取り組んで参ります」とコメントしています。