福岡県の運転手確保に向け具体策話し合う 検討会議が初会合

バスやタクシーの運転手不足が深刻な課題となる中、県内の関係機関が運転手の確保に向けた具体策を話し合う初めての会合が開かれました。
「地域公共交通運転手不足問題検討会議」は県の呼びかけで開かれたもので、県内8つのバスやタクシーの交通事業者や学識者などが参加し、29日初めての会合が開かれました。
この中で、座長を務める九州産業大学理工学部の稲永健太郎教授は「運転手不足は喫緊の課題だ。まずは、問題意識や現場の状況を共有し連携して取り組みたい」とあいさつしました。
会合では、運転手の確保に向けて女性を積極的に採用していることや県外の運転手の採用にも取り組んでいることなど各社の事例が紹介されました。
一方、出席者からは、「2種免許を取得するために行政の支援がほしい」といった意見や「運転手不足ということばが先行し運転手の悪いイメージが強くなっているのでイメージ改善に行政と取り組みたい」という意見が出されました。
県によりますと、令和元年度の県内のバスとタクシーの運転手はあわせて1万6679人でしたがコロナ禍で離職が進み令和3年度は2200人余り減少し、あわせて1万4470人まで減っているということです。
会議では今後、運転手確保に向けた具体策を検討していくことにしています。