大牟田「黒崎潟いね踊り」の継承と健康作りへ 体操を考案 

大牟田市に伝わる「黒崎潟いね踊り」の継承と地元の高齢者の健康作りに役立ててもらおうと作業療法を学ぶ学生が踊りをもとにした体操を考案しました。
大牟田市黒崎地区に伝わるこの踊りは、土を背負ってかごで運ぶ「潟いね」と呼ばれる作業などを表現していて、江戸時代から明治時代にかけて、行われた干拓事業に従事していた労働者が踊っていました。
25日は、大牟田市の手鎌地区公民館でこの踊りの体験会が開かれ、およそ30人が参加し、保存会のメンバーの指導を受け、伝統の踊りを学びました。
このあと、市内にある大学で作業療法を学ぶ学生が、この踊りの継承と地元の高齢者の健康作りに役立ててもらおうと考案した体操が披露され、参加者が体験しました。
黒崎潟いね踊り保存会の吉田環会長は「体操が完成し、私たちも喜んでいます。体操をきっかけに潟いね踊りを知ってもらえればと思います」と話していました。
体操を考案したメンバーの1人で帝京大学福岡キャンパスの作業療法学科3年、荒木宥臣さんは「健康の維持につなげるほか、後世に伝統を残すという思いで体操を伝えていきたいです」と話していました。