世界遺産 ”炭鉱電車”の線路跡を歩く 大牟田市

「炭鉱電車」の愛称で親しまれた「三池炭鉱専用鉄道」の線路跡を歩く催しが、23日大牟田市で開かれました。
この催しは、かつて石炭を運び、市民の足としても親しまれた炭鉱電車、「三池炭鉱専用鉄道」について広く知ってもらおうと企画されました。
23日は、およそ30人が大牟田市の石炭産業科学館を出発しておよそ17キロの線路跡を歩き、炭鉱電車が保存されている三川坑跡やいまも旅客用のホームが残る万田駅などを見て回りました。
三池炭鉱専用鉄道は、2015年、路線の一部が「明治日本の産業革命遺産」として、世界遺産に登録されました。
参加した人たちは石炭産業が盛んだった当時に思いをはせている様子で、熊本市から妻と訪れた男性は「炭鉱電車を通勤や買い物でも使っていたと聞いて、生活の一部だったんだと再認識しました」と話していました。
また、地元の小学校に通う男子児童も、「炭鉱電車が好きで参加しました。実際に歩くと、ふだん見えないところが見えてよかったです」と話していました。