“生成AI搭載配膳ロボット“実証実験 北九州市のレストラン

生成AIを搭載した配膳ロボットの実証実験が北九州市若松区のレストランで行われ、システムの開発を担当している大学生たちがロボットの動作や運用上の課題を確認しました。
この実験はロボット工学や人工知能などについて研究している九州工業大学と北九州市立大学の学生たちが行ったものです。
実験に使用されたロボットには学生たちが開発した対話型の生成AIが搭載されていて、ことばを理解して受け答えなどを行います。
ロボットはレストランの配膳を行うようプログラムされていて、今回は、入店した人を席まで案内していました。
そして客からの呼び出しを受けて席の近くまで行き、「ご注文は何ですか」と尋ねました。
これに対して、客から「デザートをください」と、返事が返ってくると、デザートにかけるソースを3種類から選ぶように促していました。
さらに、聞き取った注文を店員に伝えたうえで、商品をつかんで客のテーブルまで運んでいました。
今回の実験ではロボットが注文を認識できなかったり、客の席を間違えたりしたため、想定外の注文への対応や人混みの中でのスムーズな動きに課題があるということです。
開発チームのメンバーで九州工業大学大学院生命体工学研究科の水谷彰伸さんは、「改善を進めて人手不足の飲食店で人の代わりに仕事ができるだけでなく、親しみやすいロボットを開発したいです」と話していました。