宇美町で軽乗用車が歩行者の列に突っ込む 高校生ら9人けが

21日朝、宇美町で軽乗用車が道路脇の歩行者の列に突っ込み、警察によりますと高校生を含む9人がけがをしてこのうち生徒1人が重傷だということです。
警察は軽乗用車を運転していた66歳の自称、派遣社員から事情を聞いて事故の詳しい状況を調べることにしています。
21日午前8時15分ごろ宇美町宇美5丁目の路上で「事故で女子高校生がひかれた。車が突っ込んだ」という通報がありました。
警察によりますとこの事故で道路脇にいた高校生の男女8人と20代の男性1人のあわせて9人がけがをしてこのうち女子生徒1人は顔を骨折するなどの重傷だということです。
また9人とは別に軽乗用車を運転していた須恵町に住む66歳の自称、派遣社員も骨を折る大けがをしたということで、警察はけがの回復を待って事情を聞くなどして、事故の詳しい状況を調べることにしています。
現場は、JR宇美駅から西に100メートルあまり離れた県道です。
事故にあった生徒が通う県立宇美商業高校によりますと、21日午前8時15分ごろ、登校中の生徒から事故について学校に連絡があり、教員たちが現場に駆けつけたということです。
学校は授業を行うか検討を進めていましたが午後の授業は取りやめたということです。
現場はJR宇美駅から高校に向かう途中の通学路で、21日朝も通学中の生徒が大勢歩いていたということです。
事故が起きた現場近くの病院の50代の院長は「事故が発生した当時は病院の中にいました。すごい音がして、外に出たら、車がへいにぶつかっていて、女子高校生が横たわっていました。ふだん、午前8時ごろは通学の時間帯で近くの高校の生徒が団体行動のように通学しています。車が何人にもぶつかっているので、被害にあわれた人たちが助かってほしいと思います」と話していました。
現場近くの歯科医院に勤める45歳の男性は「衝撃音がしたので外に飛び出てみたら10人くらいが倒れていた。ほとんど意識のない学生さんや泣き崩れる子もいて凄惨な現場だった」と話していました。
その上で、現場の道路については「歩道がなく歩くスペースがなくて常々、危険な道路だという意識はあった。何十年も前から道路の拡張の話はあったがなかなか進まない状況だった」と話していました。