病児保育の体制整備へ県が施設費用を助成する補正予算案固める

子育て世帯が病気の子どもを預けやすいよう病児保育の施設の体制を整備するため、福岡県は施設の新設や増改築の費用を助成する新たな事業を盛り込んだ、今年度の補正予算案を固めました。
病児保育は発熱などで一般の保育所には預けることができない子どもを一時的に預けるサービスですが福岡県がことし4月から利用料を無償化したことに伴い、利用者が急増し、予約がとりづらい状態が続いています。
関係者によりますと、こうした状況を踏まえて、福岡県は子育て世帯が病気の子どもを預けやすいよう病児保育の施設の体制を整備するための費用として今年度の補正予算案に7652万円あまりを計上する方針を固めました。
具体的には新たな事業として事業者が新設や増改築する際の費用を1つの施設につき3170万5000円を上限に県独自で助成するほか、事業者が利用定員を増やす場合に新たにベッドやエアコンなどを整備する費用について定員1人につき44万6000円を助成する県独自の補助金を創設するとしています。
このほか、今年度の補正予算案にはことし7月の記録的な大雨で久留米市などの広い範囲で浸水被害が起きた巨瀬川の拡幅工事などとして69億円余りを盛り込んでいます。
今年度の補正予算案は一般会計の総額で125億円あまりで、県は12月の定例県議会に提出し、可決・成立を目指す方針です。