福岡の造船所でタンカー進水式 3年8か月ぶりに一般にも公開

福岡市の造船所で14日、化学薬品を運ぶケミカルタンカーの進水式が行われ3年8か月ぶりに一般にも公開されました。
進水式が行われたのは福岡市中央区にある福岡造船の福岡工場です。
この造船所ではコロナ禍で進水式の一般公開を中止していましたが14日は3年8か月ぶりに公開され多くの人で賑わいました。
公開されたのは韓国の企業から発注された全長146.5メートル、幅24メートル、総トン数1万2200トンのケミカルタンカーです。
ベルの音を合図に大きな船体が海上へ滑り出していくと見学に訪れた人たちは見上げながら手を振ったり写真を撮ったりしていました。
福岡市から訪れた50代の女性は「なかなか見る機会がないので楽しかったです。進水していくさまがかっこいいなと思いました」と話していました。
また、夫がこの造船所で働いているという20代の女性は「進水式を久しぶりに見られてうれしかったです。子どもも感動していました。ふだんの仕事を見ることはできないですが、形になる仕事はいいなと思いました」と話していました。
進水式を迎えた船は最終的な仕上げを経て来年3月に企業側に引き渡されるということです。