同級生から暴行 女子生徒けが 重大事態認定 北九州地区高校

北九州地区の県立高校で1年生の女子生徒がことし5月、同級生から髪の毛を引っ張られるなどの暴行を受けてけがをしていたことが学校への取材でわかりました。
学校はその後、保護者の申し立てを受けていじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定していて、「被害者に寄り添った形で真摯に対応していきたい」としています。
北九州地区にある県立高校によりますと1年生の女子生徒はことし4月の入学後、SNSへの投稿をめぐって同級生3人から、筆箱やカバンを投げ捨てられるいじめを受けました。
女子生徒からの相談などで学校はいじめを把握し、双方に事実を確認した上で指導しましたが、ことし5月中旬、女子生徒は同じ同級生からたたかれたり髪の毛を引っ張られたりする暴行を受けて首などにけがをしたということです。
同級生1人は女子生徒にけがをさせたとして警察から書類送検され、家庭裁判所に送られたということです。
学校はことし9月、保護者からの申し立てを受けていじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定し、県教育委員会に報告しました。
学校は、NHKの取材に対して「いじめと認識して、対応してきたが5月の段階では総合的に判断して重大事態にはあたらないと考えた。被害者に寄り添った形で真摯に対応していきたい」としています。
いじめがあった高校の副校長はNHKの取材に対し、「非常に残念なことが起きてしまい、遺憾であると考えています。4月の当初からいじめとして認知をして被害者に寄り添って真摯に対応してきましたので、学校としては今後もその方向性で対応していきたい」と話しています。