九大祭 ミス・ミスターコンテスト取りやめ 個性重視に

福岡市西区にある九州大学の伊都キャンパスで開催された「九大祭」。
ことしは例年続けてきたミス・ミスターコンテストを取りやめて初めて個性を重視したコンテストを開きました。
5日と6日、福岡市西区の伊都キャンパスで行われた九大祭は5年ぶりに入場制限もなくコロナ禍前とほぼ同じ規模での開催となりました。
「九大祭」ではこれまでメイン企画の1つとしてミス・ミスターコンテストを開いてきましたが、出場を希望する人が減ったことやルッキズム=外見至上主義につながることから学生たちでつくる実行委員会はことしは取りやめることにしました。
代わりに選ぶことにしたのが「九大王」です。
外見ではなくパフォーマンスの内容など個性を重視して九州大学の顔となる学生を選ぼうというもので男女の別なく、個人でも団体でも応募できます。
ことしは歌やダンスなどを得意とする個人やチームあわせて7組がエントリーしました。
参加者は定められたおよそ5分の制限時間内に特技や伝えたいことをステージ上から観客に向けて自由に発信します。
このうち男女混合のチアリーディングチームは音楽にあわせてテンポよく高さのあるトスを披露し、成功するたびに観客からは大きな拍手や歓声が上がっていました。
また、マジックサークルの男女2人組は女性が入った箱に複数の金属製の剣をさすマジックに挑戦しました。
審査は会場の観客の投票で行われ、初代「九大王」にはギターの演奏とともにのびやかな歌声を響かせた農学部の2人組が選ばれました。
選ばれた学生は「初代九大王になれて光栄です。なったばっかりで偉そうですがこの取り組みが浸透していけば初代九大王としてうれしいです」と話していました。
九大祭の実行委員長を務める奥大河さんは「学生の自主性が強いのが九大生の特徴なので自分たちで作り上げたのがいい感じです。九大生はとがった人も多く、一癖、二癖ある人も多いと思うので、他の学祭で見られないものも見てほしい」と話していました。