市民手作りの歌舞伎公演「久留米ちくご大歌舞伎」4年ぶり開催

久留米市の市民による手作りの歌舞伎の公演、「久留米ちくご大歌舞伎」が4年ぶりに開かれ、およそ50人の出演者が熱の入った演技を披露しました。
新型コロナの影響で、4年ぶりの開催となった「久留米ちくご大歌舞伎」は昭和45年から始まり、ことしで50回目を迎え、ことしは6月から小学生から80代までのおよそ50人が学校や仕事のあとに稽古を続けてきました。
会場の久留米シティプラザでは、出演者たちが本物の歌舞伎の衣装を身に着けて、平安時代、太宰府に左遷された菅原道真を取り巻く人々の生き方を描いた、「菅原伝授手習鑑」の「車引」など4つの演目を披露しました。
会場にはおよそ1600人の観客が訪れ、熱の入った演技に見入っていました。
そして出演者が見得を切ると大きな拍手をおくっていました。
市内に住む60代の男性は、「大盛況でとてもよかった。特に小学生たちの演技がすばらしかった。とてもいい表情だった」と話していました。
久留米ちくご大歌舞伎振興会の佐藤清一郎会長は、「市民歌舞伎が復活して本当によかったと思う。来年以降もぜひ、続けていきたい」と話していました。