ビッグモーター 国道交通省が九州9事業所で正式に行政処分 

ビッグモーターによる保険金の不正請求問題を巡り、国土交通省は24日立ち入り検査を行った34すべての事業所に対し、車検業務の指定取り消しや整備業務の一時停止などの行政処分を行いました。
九州では、福岡など4県にあるあわせて9つの事業所が対象です。
この問題をめぐり国土交通省は、ことし7月、ビッグモーターの全国34の事業所に対して立ち入り検査を行うなど、道路運送車両法に違反する点がないか調査を行い、その結果、▼修理費用の水増し請求や▼車検で、必要な検査の一部を行っていないなどの違反がみつかりました。
このため、10月、処分の方針を公表したうえで、会社側の意見を聞く聴聞の機会を設けましたが会社側の出席はなく、24日道路運送車両法に基づいて正式に処分しました。
九州では、福岡、長崎、熊本、鹿児島の4県にあるあわせて9つの事業所が対象で、車の整備業務を20日から30日間停止します。
また、福岡県にある▽春日営業所と▽古賀店については、必要な検査の一部を行っていないなどの違反があり、車検業務の指定を25日付けで取り消します。
国土交通省は今回処分された事業所以外で、整備工場がある事業所については、今後も調査を続けるということです。
また、必要な検査の一部が行われないまま車検が通っている車について、改めて検査するようビッグモーターに指導したということです。