「妻子殺害の罪」福岡県警元警察官が最高裁の弁論でも無罪主張

6年前、福岡県小郡市で妻と2人の子どもを殺害した罪に問われ、1審と2審で死刑を言い渡された元警察官の裁判の弁論が最高裁判所で開かれ、被告側は「第三者による犯行の可能性がある」などと無罪を主張した一方、検察は上告を退けるよう求めました。
福岡県警察本部の通信指令課の巡査部長だった中田充被告(45)は、6年前、小郡市の自宅で38歳の妻、小学4年生の長男(9)、小学1年生の長女(6)の3人を首を絞めて殺害したとして殺人の罪に問われています。
被告側は無罪を主張しましたが、1審の福岡地方裁判所と2審の福岡高等裁判所では死刑が言い渡され、上告しています。
最高裁判所で24日、開かれた弁論で被告の弁護士は「第三者による犯行の可能性がある」として改めて無罪を主張しました。
一方、検察は第三者の犯行の可能性を否定したうえで「3人の尊い命が奪われた結果は重大だ」と述べ、上告を退けて死刑を言い渡すよう求めました。
判決は年内にも言い渡される見通しです。