ソフトバンク小久保新監督”3年間優勝逃した現実に向き合う”

プロ野球、ソフトバンクの小久保裕紀新監督が就任会見に臨み、「3年間、優勝を逃している現実に向き合い、リーグ優勝・日本一を目指して戦う」と抱負を述べました。
ソフトバンクはパ・リーグ3位で臨んだクライマックスシリーズのファーストステージで今月16日、敗退が決まり、藤本博史監督が退任し、小久保裕紀2軍監督が昇格して1軍の指揮を執ることになりました。
小久保新監督は福岡市内で王貞治球団会長などとともに就任会見に臨み、「3年間、優勝を逃している現実に向き合い、リーグ優勝・日本一を目指して戦う」と抱負を述べました。
チームの課題については「先発投手、ピッチャーの整備を一番の課題にして取り組んでいきたい」と話しました。
小久保新監督は、現役時代、監督だった王会長から学んだことを生かすとして、「主力がチームの先頭に立って引っ張り続けることだ。勝つためにどうしたらいいか、同じ方向に向かって行く中で主力が手本になるという意識が欠かせないと思う。王監督時代に築かれたイズムを継承しながらいま一度チームに浸透させられるように努めていきたい」と話しました。
目指すチームについては「首脳陣や選手たちといかに美しくあるかというのをお互いの共通認識として持ち合わせながらチームを作っていきたい。見た目を含め、プレーの美しさやグラウンドでのふるまい、インタビューの受け答え、すべてつながってくると思うので、ともに意識しながらやってきたい」と話しました。
王球団会長は「一緒に戦ってきた小久保2軍監督の監督就任をうれしく思う。優勝を取り戻す野球をやってくれると思う」とエールを送りました。
小久保新監督は52歳。
1994年に当時のダイエーに入団し、巨人、ソフトバンクで右の強打者として活躍し、通算19年間で2041安打、ホームラン413本の成績を残しました。
現役を引退した後は2013年、野球の日本代表の監督に就任し、2017年のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックでベストフォーの成績を残すと、おととしヘッドコーチとしてソフトバンクに復帰し、去年からは2軍監督を務めていました。