【独自】西友と西鉄ストアが福岡の一部店舗で商品を共同配送へ

物流業界の人手不足が懸念される「2024年問題」に向けたライバル企業どうしの新たな動きです。
スーパーマーケット大手でサニーを展開する「西友」と地元スーパーの「西鉄ストア」は、福岡市内の一部の店舗を対象に同じトラックで商品を届ける「共同配送」の取り組みを始める方針を固めました。
関係者によりますと、福岡県を中心にスーパーの「サニー」を展開する大手の「西友」と、福岡県筑紫野市に本部を置く「西鉄ストア」は、11月にも両社の物流拠点から同じトラックを使って店舗に商品を届ける「共同配送」の取り組みを始める方針を固めました。
いずれも福岡市南区の「サニー野間店」と、西鉄ストアの「レガネットマルシェ長住」を対象に生鮮食品などを共同配送する計画で、効果を確かめた上で、順次、対象店舗を広げたい考えです。
ライバル企業が手を組む背景には、トラック運転手の時間外労働規制の強化に伴って物流業界の人手不足が懸念される「2024年問題」があります。
この問題に対応するため、両社やイオン九州など、主に九州北部で店舗を展開する小売企業13社は去年8月、物流の効率化を目指すための研究会を発足させました。
今回の取り組みもその一環で、深刻化する人手不足の克服に向け、企業の垣根を越えて連携しようという動きが今後一段と進みそうです。