最低賃金全国で順次引き上げ 福岡県は6日から時給941円に

長期化する物価上昇などを受けて、最低賃金が全国で順次引き上げられることになりました。
九州・沖縄の各県でも6日から順次、引き上げられます。
最低賃金は、企業が労働者に最低限支払わなければならない1時間あたりの賃金で、厚生労働省や都道府県の審議会を経て毎年、決められます。
今年度の全国平均は時給1004円で、2002年に最低賃金を時給で示すようになってから最大の引き上げ額となりました。
九州・沖縄の各県では6日から福岡県、大分県、宮崎県、それに鹿児島県で、8日から熊本県と沖縄県で、10月13日から長崎県で、14日から佐賀県で順次、引き上げられます。
引き上げ後の時給は高い順に福岡県が941円、佐賀県が900円、大分県が899円、熊本県と長崎県が898円、宮崎県と鹿児島県が897円、沖縄県が896円となっています。
一方で、事業者側にとっては人件費が急激に膨らみ、負担となるため各県の労働局は、賃上げや設備投資を行う企業への助成金を拡充するなどして支援することにしています。