県警機動隊拳銃から放射性物質漏れ 自衛隊演習場で訓練中

4日、宮崎県と鹿児島県にまたがる陸上自衛隊の霧島演習場で、訓練を行っていた福岡県警の機動隊員が拳銃を誤って落下させ、壊れた部品から放射性物質を含むガスが漏れ出していたことがわかりました。
警察は、漏れ出したのは微量で、人体や自然環境への影響はないとしています。
福岡県警察本部によりますと、4日、陸上自衛隊の霧島演習場で県警の機動隊が訓練を行っていたところ、隊員が腰のホルスターに入れていた拳銃を誤って落下させ、照準を合わせるためのガラス製の部品が破損したということです。
この部品には、「トリチウム」という放射性物質を含むガスが使われていて、警察によりますと、破損によってトリチウム0.666ギガベクレルが漏れ出したということです。
警察は、漏れ出したトリチウムは微量で、人体や自然環境に影響はないとしていますが、放射性物質の漏えい事案として原子力規制委員会に報告したということです。
一方、警察は、霧島演習場で機動隊が行っていた訓練の詳しい内容について、明らかにしていません。
福岡県警では、5年前にも拳銃の射撃訓練中に機動隊員が今回と同じ部品を破損させ、微量のトリチウムが漏れ出す事案がありました。