福岡県・市「セントラルパーク構想」 天神側エリアが完成 

県と福岡市が進める大濠公園と舞鶴公園を一体的に整備する「セントラルパーク構想」のうち天神側の玄関口となるエリアが完成し、5日、記念の式典が開かれました。
完成したのは、県と福岡市が進める「セントラルパーク構想」のうち舞鶴公園の東に位置し、天神側からの玄関口となる「エントランスエリア」です。
5日は、オープニングの式典が開かれ、福岡市の高島市長などがテープカットを行いました。
エリアには江戸時代の福岡城の入城ルートがおよそ150年ぶりに復元され、石垣に囲まれた通路は当時の雰囲気を感じることができます。
また、大型バスを含めて295台を受け入れできる駐車場も整備され、駐車場を含めたおよそ3ヘクタールのエリア一帯が災害時には避難場所として活用され地域の防災拠点の役割も担います。
高島市長は式典で「大型の駐車場も完成し、ファミリー層や遠方の人も気軽に来られるようになった。一体的に整備を進める中で、1つのゲートとして大きく機能、役割を果たすことを期待する」と述べました。
「セントラルパーク構想」とは、県が管理する大濠公園と福岡市が管理する舞鶴公園を一体的に整備し、市民の憩いの拠点を作ろうと2014年に策定された構想です。
ニューヨークのセントラルパークをモデルにその名が付けられました。
美術館や史跡がある2つの公園の特性を生かし、芸術や文化の発信拠点とすることを目指しています。
完成したエントランスエリアには今後歴史や文化を学ぶ総合案内施設も設置される予定です。
このほか、2030年度までには2つの公園を結ぶ道路を整備し大濠公園の北側の入り口を広げる計画で、一帯を福岡のランドマークとしたい考えです。