櫛田神社で「ぎなん落とし」 夫婦円満など祈願 福岡市博多区

福岡市の櫛田神社で、ぎんなんの実を払い落として夫婦円満などを祈願する「ぎなん落とし」が、行われました。
福岡市博多区の櫛田神社には、一つの幹から伸びる雄株と雌株が、夫婦のように寄り添ってみえる樹齢300年を超えるいちょうの木があります。
博多弁で「ぎんなん」は「ぎなん」ということからこの木は親しみを込めて、「夫婦ぎなん」と呼ばれています。
5日はこの「夫婦ぎなん」の実を集めて夫婦円満や子孫繁栄などを祈願する神事が行われました。
神職が5メートルほどの竹を使って木に実ったぎんなんを払い落としたあとにみこたちが、箸で丁寧に一つずつ拾い集め、神前に供えました。
神社によりますとことしは台風が少なかった影響で、ここ10年ほどのなかでも最も多くの実がついたということです。
櫛田神社の権禰宜、高山定史さんは、「10月に入って一気に実が色付いてきました。博多にも秋が来ていることを外国の方やご参拝される方に楽しんでほしいです」。
と話していました。
このぎんなんは、皮をむいて洗ったあと乾燥させ、来年3月に行われる祭りで、参拝者におまもりとして配られます。