医療的ケア児の在宅療養支援 県が医療機関の運営始める 

NICU=新生児集中治療室などに長期間入院し、退院後も自宅での医療的ケアを必要とする子どもたちをサポートするため、福岡県は10月から県内で初めてとなる在宅療養を支援する医療機関の運営を始めました。
NICU=新生児集中治療室に長期間入院し退院後も日常的に人工呼吸器の装着やたんの吸引など自宅での医療的なケアが必要な子どもは全国的に増加していて、県内でも推計でおよそ800人にのぼることが県の調査でわかっています。
こうした子どもたちをサポートする体制を強化するため福岡県は10月1日から、いずれも独立行政法人・国立病院機構の医療機関で福岡市南区の「福岡病院」と古賀市の「福岡東医療センター」を県内では初めてとなる「小児等地域療育支援病院」と位置づけて運営を始めました。
この医療機関ではNICUでの治療を終え、転院してきた子どもとその家族に自宅でのケアの訓練を行うほか、在宅療養に移行後も病状が悪化した時の受け入れや診療も行い、在宅療養へのスムーズな移行を支援することにしています。
県は2024年度以降、ほかの地域でもこうした医療機関を増やすことを目指していて日常的に自宅での医療的なケアが必要な子どもとその家族への支援を強化する方針です。