太宰府天満宮が124年ぶりに本殿を大改修 屋根の修繕始まる

学問の神様、菅原道真を祭る福岡県太宰府市の太宰府天満宮では、124年ぶりに本殿の大改修が進められています。
3日からは屋根を修繕する工事が本格的に始まりました。
太宰府市の太宰府天満宮では、学問の神様、菅原道真の没後1125年となる令和9年の式年大祭に向けて、本殿の大改修が124年ぶりに進められています。
3日からはヒノキの樹皮の「ひわだ」を敷き詰めた屋根を修繕する工事が本格的に始まり、関係者が身を清めるための神事を行いました。
工事にあたる職人たちは最も長い人で30年余りの経験年数がある熟練ぞろいで、国の重要文化財にも指定されている本殿の屋根に上がって丁寧にひわだを剥いでいました。
ひわだのはぎ取りは10日ほどで終わり、必要に応じて屋根の土台部分を修理したあと、年明け以降、新しいひわだにふき替える作業を行うということです。
ことし5月に始まった本殿の大改修はおよそ3年かけて進められる計画です。
太宰府天満宮の権禰宜の高山博子さんは、「しっかりと本殿をよみがえらせて、天神さまに気持ちよく戻っていただきたいです」と話していました。