着服の元司法書士4件で追送検 ”被害額1億6000万円余”

3年前、遺産相続の手続きのために依頼者から預かっていた現金635万円を着服したとして逮捕・起訴された北九州市の元司法書士が、ほかの4件の相続手続きでも預かり金を着服していた疑いがあるとして、追送検されました。
被害額は合わせて1億6000万円余りに上るということです。
北九州市小倉南区の元司法書士、服部忠典被告(50)は司法書士だった3年前、80代の女性から遺産相続の手続きを依頼され、預かっていた現金およそ635万円を着服したとして業務上横領の罪で逮捕・起訴されました。
警察によりますとその後の捜査の結果、ほかにも3年前から去年にかけて4件の相続手続きで預かり金の着服を繰り返していた疑いがあるとして、29日までに追送検したということです。
被害額は合わせておよそ1億6300万円に上るということです。
被告はいずれも容疑を認め、「FXや暗号資産などへの投資につぎ込んだ」などと供述しているということで、警察は一連の捜査を終結しました。