大川市に本社「関家具」独禁法違反の疑いで公取が立ち入り検査

大川市に本社「関家具」独禁法違反の疑いで公取が立ち入り検査

福岡県大川市に本社がある家具の卸売会社が、海外ブランドのいすを小売店に卸す際、値下げ販売を行わないよう求めていたとして、公正取引委員会が26日、独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査を行ったことが、関係者への取材でわかりました。
立ち入り検査を受けたのは、福岡県大川市の家具卸売大手「関家具」です。
関係者によりますとこの会社は、自社が取り扱う海外ブランドのオフィス用のいすを小売店に卸す際、値下げ販売を行わないよう求めるなど、再販売価格の拘束を禁じた独占禁止法に違反した疑いがあるということです。
ホームページによりますと、関家具は全国4700余りの家具店やインテリアショップなどに家具を卸していて、年商およそ180億円、家具卸売業界では国内トップの売り上げがあります。
公正取引委員会は関家具が、取り扱っている海外ブランドが、消費者の間で高い人気を得ていることを背景に値下げ販売を行った場合は出荷を取りやめることなどを小売店側に示唆して、自由な価格設定を妨げていたいた疑いがあるとみて取り引きの詳しい状況などを調べるものとみられます。