九大の矢原名誉教授が新種とみられる105種類もの植物を発見

九州大学の矢原徹一名誉教授らの研究グループが全国調査を行った結果、新種とみられる105種類もの植物を発見していたことが矢原名誉教授への取材でわかりました。
矢原名誉教授は今週にも世界の研究者が論文を登録するサイトに今回の成果を発表することにしています。
九州大学の矢原徹一名誉教授によりますと研究グループは環境省の依頼で2020年度から3年間かけ絶滅危惧植物の全国調査にあたりました。
北は北海道のクッチャロ湖から南は沖縄県の西表島まで野山を歩いてまわり合わせて1万5000点の植物を集めたということです。
そのうえで新しい装置を導入して、遺伝子を分析、これまでより効率よく高い精度で植物の種類を特定する作業に取り組みました。
その結果、「クルマバナ」の一種として「ライザンクルマバナ」と名付けようとしているものや「タラノキ」の一種の「ミヤマタラノキ」と名付ける予定の植物などが次々と確認されました。
今回の調査で見つけた新種とみられる植物の数は105種類にのぼったということです。
矢原名誉教授は「こんなにたくさん日本に新種が残っているとは予想もしてなかったので驚きです」と話しています。
矢原名誉教授は今週にも世界の研究者が論文を登録するサイトに今回の成果を発表することにしていてその後、科学者による審査が行われ認められれば正式に新種として登録されることになります。