新型コロナワクチン接種開始 オミクロン株派生型対応 福岡市

新型コロナの感染拡大が懸念される冬を前に、福岡市で25日からオミクロン株の派生型に対応するワクチン接種が始まりました。
新型コロナは、ことし5月に感染症法上の位置づけが5類に変更されましたが、厚生労働省は今年度末まで自己負担なしでワクチン接種できる特例接種を続けています。
接種は、生後6か月以上の希望する人を対象に全国の自治体で9月20日から順次、始まっていて、このうち、福岡市では25日から個別接種が始まりました。
使用されるのは、オミクロン株の派生型「XBB」系統に対応する重症化予防ためのワクチンで、中央区のクリニックでは、事前に予約していた人が訪れて接種を受けていました。
7回目の接種という79歳の男性は「ずっと受けているので、今回もワクチン接種ができて安心しました」と話していました。
「ふくろのクリニック」の袋野和義院長は「来月20日くらいまで予約の枠が埋まるほど非常に予約が多い状況です。ワクチン接種にはいろいろな考えがあると思いますが、重症化予防のためには打ったほうがいいと思います」と話していました。
個別接種は市内のおよそ850の医療機関で受けることができ、10月1日からは、中央区の福岡市役所1階ロビー、東区の「なみきスクエア」、それに早良区の「ももち体育館」のあわせて3か所に集団接種会場が設けられるということです。
接種を希望する人は、市が発行する接種券の番号を使ってインターネットや電話で事前予約をする必要があります。
福岡市は「今回のワクチン接種は重症化を予防するためのもので、高齢者や基礎疾患のある人で希望する人については接種を検討してほしい」と呼びかけています。